1年間穿いたヌーディージーンズを洗濯!洗い方や色落ちなどをレポート
1年前にヌーディージーンズを購入した
今から丁度1年くらい前、ヌーディージーンズを購入した。理由は「高いジーンズが1本欲しかったから」という単純なもの。それまでは、ユニクロや無印良品といったファストファッションブランドのジーンズを穿いていたのだけど、いまいちお気に入りと呼べるものが見つからなかった。そこで私は「お金をかけていないしブランドにこだわりがないから、お気に入りにできないんだ」と考え、こだわったお気に入りの1本が欲しいと思った。それから、お気に入りの1本を手に入れるべく、ジーンズブランドを調べまくった。そして、最終的に購入を決定したブランドが「ヌーディージーンズ」だった。
ヌーディージーンズとは?
ヌーディージーンズは、2001年にスウェーデンで生まれたブランドである。”ヨーロッパLEE”のデザイナーが、デニムに対する情熱の高まりから独立し、作り上げたらしい。
ヌーディージーンズの価格や特徴ってなに?
価格はだいたい2万円から4万円くらい。1万円以下で買える商品はなかったような気がする。ネットで探しても見つからなかった。まあ、定価よりも少し値引かれた1万5千円くらいで販売しているネットショップは多い。初めて買うということもあって、私はラフォーレ原宿の正規店で購入した。
ジーンズとしての特徴は、たくさんあるのでポイントをまとめながら伝えたいと思う。あと、ヌーディージーンズはモデルが10種類以上あるので、それぞれでシルエットや素材の割合がちがうので、あくまでも”ヌーディージーンズというプロダクトにおいて一貫されて要るっぽいコンセプト”と前置きしておきたい。
1.ユニクロに比べると細身のシルエット
ユニクロや無印良品などのブランドに比べると、結構細身のシルエットである。「ユニクロのデニムでW30だからヌーディージーンズもW30でいいや!」と思うべからず。必ず試着してから買うことをおすすめする。ただ、モデルによってシルエットが全然違うので、きっと理想的なシルエットのジーンズが見つかるはず。
2.バックヨークやバックステッチに遊び心が
ヌーディージーンズの特徴としてよく挙げられるのが、バックヨークやバックステッチ。バックポケットが普通のデニムに比べて”下がり気味”に設計されており、普通に穿いてもちょい腰履きに見えるのだ。また、バックステッチにも印象的な装飾が施されていて、遊び心がある。この”ちょいルーズさ”がヌーディージーンズの特徴だ。
3.リジットデニム=生デニムを育てやすい
ここが私的にめちゃくちゃ魅力的なポイントだった。なんか良く分からないんだけど、糊付けの割合や使用している素材にこだわりがあるらしく、”リジットのまま穿きやすい”ようにできている。本来、リジットデニムは糊がついているので、履き心地が硬く動きづらい。だから育てている間が非常に辛いんだけど、ヌーディージーンズはリジットのまま穿きやすいので、育てるのが辛くない。これは嬉しいポイントだ。
※ 履き心地について私見
ヌーディージーンズはプロダクトコンセプトとして「第2の肌」を掲げている。”「ジーンズ=硬くて履き心地が悪い」というイメージを覆す、第2の肌といえるほどの履き心地を持ったジーンズを提供したい”という意味であり、そのコンセプトの通り、ヌーディージーンズは履き心地がいいと評判だ。ただ、私はリジットタイプ(糊の落ちていない状態)を購入し育て始めたので、履き心地はめっちゃ硬かった。今のところ履き心地の良さは実感していない。
買ったのはブルートクヌートというモデル
そんな魅力的なヌーディージーンズ。初めに言った通り、ちょうど1年くらい前に購入した。購入したモデルはブルートクヌート。ブルートクヌートの特徴は、 腰や太もも回りが非常にゆったりとしていること。前述したように、ヌーディージーンズは特徴は細身のシルエットであって、現に人気を集めているモデルはテーパードの効いたスタイリッシュなシルエットを持ち味とする”リーンディーン”や”シンフィン”である。もちろん、私もこれらのモデルが欲しくなり、試着してみたのだが、私の脚には細すぎた。ので、ブルートクヌートを購入した。ブルートクヌートは、ヌーディージーンズの中でもちょい異端なシルエットに設計されている。腰回りや太もも周りはかなりのゆとりを持って作られているのだけど、足首に向かって強烈にテーパードをするので、脚が太くても"パツパツにならないスキニーパンツ"という感じで穿けるのだ。後ほど私の着画を載せるので、どんな感じなのかはそこで紹介する。
1年間、洗濯せずにヌーディージーンズを穿きこんだ!
そんなわけで、私は1年前にヌーディージーンズのブルートクヌートを購入した。そして、自分だけのお気に入りデニムを作り上げるべく、1年間、洗濯をせずにヌーディージーンズを穿き込んだ!
1年間、穿き込んだヌーディージーンズ
着用するとこんな感じ。裾上げはしていない。ブルートクヌートは丈が短いので、デフォルトでアンクルパンツになる。174/63の普通体型。キツそうに見えるが、実際キツい。購入の際、店員さんに「伸びますよ」と言われて小さめを買った。1年の間でかなり伸びてくれたので、今は多少のゆとりを感じさせているが、購入当初はキツすぎて穿くのが嫌だったほど。
脱いで吊るした写真。生地が伸びたせいもあって、膝が出てしまっている。また、この写真では分かりにくいが、ウエスト周りも結構伸びていて、ベルトをしないと変な位置までジーンズが下がってきてしまうという問題も発生している。
ひげのアタリはまだまだついていない。
お尻にもアタリはなし。私はジーンズのポケットにものを入れないので、アタリもつかない。想定内。
膝裏のハチの巣。うっすらという感じ。
ヌーディージーンズを1年間穿き込んだ感想
リジットデニムを販売する多くのブランドの中でも、育てやすいという評価を得ているヌーディージーンズだが、やっぱりリジットデニムを穿きこむのはシンドイ。ワンウォッシュのジーンズとかを穿くと、ますますそう感じる。動き辛いし暑いし手や爪にデニムの藍色が付くしで、辛いこといっぱい。ただ、一定の期間を過ぎると、硬いデニムにどんどん慣れてきて、普通の柔らかいデニムじゃ物足りなくなってくる。そうなると、むしろ普通のジーンズが穿けなくなって、穿きこみにのめり込めるようになっていく。ちょっとずつ生地も伸びていくしね。私は、半年を過ぎたあたりから穿きこむのが楽しくなってきた。これからリジットデニムを買う人は、"最初はしんどいけどいずれ慣れてきて、むしろそっちにハマっていく"という領域があることを念頭に入れておくと良い。それを希望に穿きこみを進めれば、きっと挫折してしまうこともないだろう。
ヌーディージーンズの洗い方。洗濯方法
ジーンズの洗い方や洗濯方法は諸説あってどれが正しいのか分かりづらい。まあ、それもそのはずで、ジーンズの洗い方に正解なんてない。ブランドごとに推奨される洗濯方法が違うし、どんなジーンズを作り上げたいのか?という着用者の理想によっても洗い方は変わる。私は1年間穿きこんでから洗うことにしたけど、買ってすぐに洗濯して糊落としをする人もいる。極端に言えば、自由に洗っちゃってOKなのだ。
私の洗い方はこんな感じ
私は、まだあんまり色落ちをさせたくなかったし、爆裂に縮まれるのも嫌だったので、"色落ちをさせない・縮ませない"ことを念頭において洗濯した。
- 洗い方:手洗いではなく洗濯機使用
- 洗剤:アクロン(中性洗剤というやつ)
- 乾燥:洗濯機による脱水と自然乾燥のみ
面倒なので洗濯機を使ってしまったが、もっと丁寧に洗うなら手洗いが推奨される。洗剤は市販の中性洗剤を使用。デニム専用の洗剤もあるみたいだけど、アクロンで十分と判断した。乾燥については、縮ませたいなら乾燥機にかけるのが吉だけど、縮ませたくないなら自然乾燥がおすすめ。
1年間穿き込んだヌーディージーンズを洗濯!
それでは、実際に1年間穿き込んだヌーディージーンズを洗濯していきたいと思う。初心者なので悪しからず。
洗濯1.ネットに入れて洗濯機にぶち込む
ジーンズを畳んでネットに入れる人もいるけど、私はくしゃくしゃにして入れた。畳むと洗い上がりにムラができそうな気がした。26リットルのコースを選択し、注水。
洗濯2.中性洗剤をぶち込む
水が溜まったら、中性洗剤(アクロン)をぶち込む。ジーンズにかからないよう、慎重に。100均で専用ボトルまで購入するという気合の入りっぷり。
洗い過ぎも良くないので時間は4分のみ。じゃぶじゃぶ洗う。洗濯機が。
結構汚れが出てきた。インディゴの青というより、1年間の皮脂だろう。自分は気づいていなかったけど、実は臭っていたのだろうか。。。まあ過去は振り返らず次に進む。
洗濯3.すすぎ⇨脱水
1回すすぎ、1分脱水。脱水はジーンズに負担をかけるので、なるべく短めにした。実際、脱水の激しい駆動音を聞いているとジーンズがボロボロになるんじゃないかと不安になってくる。
洗濯4.ジーンズを干す。干し方は2つ
洗濯したらこんな感じになった。とは言っても、乾くまで違いは分からない。水を吸い過ぎてめちゃくそ重い。干し方は、1.ジーンズの裾を上にして干す 2.ジーンズの裾を下にして干す の2通り。裾を上にして干すと、比重の重いウエスト部分が全体を下に引っ張るので、洗濯によってついたシワが結構取れる。らしい。私は変な癖がつきそうだと思って普通に裾を下にして干した。
1年間穿いたヌーディージーンズの色落ち
1年間もノンウォッシュで穿き込んだけど、ほとんど色落ちしていない。色落ちをさせないように洗濯した故か。狙い通りではあるものの、ちょっとさみしい。
うっすらとひげがついているくらい。本当にうっすら。ここから育ててやる。
パッチは全く変わりなし。にくいやつだ。ここから地獄を見せてやる。
膝裏のハチの巣もうっすらとした色落ち。この部分は結構な負荷をかけてきた自信があったので、少し残念。でも、これがバキバキに色落ちしていけばかなり格好良くなるはず。
洗濯後:穿くとこんな感じ
伸びていた生地がキュッとしまってくれたので、だぶつき感はなくなった。心なしか細くなったようにも見える。特に、出てしまっていた膝部分は元通りになった。
着用してしまうと色落ちはほとんどわからない。1年くらいの穿き込みではこんなものなのだろうか。
次は半年後くらいに洗ってやろうと思う
ある程度生地も柔らかくなってきて、ヌーディージーンズ特有の履きやすさを感じている。これくらい穿きやすければ、穿き込みも億劫にならずに済むというものだ。次は半年くらい穿き込んでから洗濯してやろうかと思う。色落ちもさせようかな。アタリもがっつりついてくれるだろうし。
ヌーディージーンズを買おうか迷っている人へ
デニムのスタイルが好きなら、買って損することはないだろう。少なくとも、ユニクロや無印良品などのファストファッションで何着も買い回すより、得する面は多いと思う。ネットなら2万円を切るくらいで買えるはずだ。ただ、サイズ感は要注意なので、必ず正規店で試着をすること。原宿と新宿に店舗があるから、山手線を駆使して活用すべし。
デニムを育てることに興味がある同志へ
デニムを育てることに興味がある同志は、ヌーディージーンズからはじめるのがおすすめ。まるっきり初めての私でも、1年間、洗わないで穿きこむことができた。A.P.Cでは挫折していたかもしれない。生地が固すぎて。育てて色落ちを楽しむまでの期間は長いけど、わくわくしながらお気に入りの一本を穿きこむのはプライスレスな気持ち良さがある。変な自信もつく。
これからもレポートは続けていくので、同志は見守ってくれ。
▼ヌーディージーンズのブルートクヌートはこちら
▼ミニマリストに向けたデニムの記事