SUSHIBOYS(スシボーイズ)のEP【WASABI】が良い!全曲の感想
SUSHI BOYSのEP、WASABIの感想
2018年4月25日に、SUSHIBOYS(スシボーイズ)から待望のEP「WASABI」(ワサビ)が発売された。MVが話題になったゲートボーラーやFarmHouseのシングル曲ママチャリのSUSHIBOYS remixなど、魅力満載の一枚となっている。
私もSUSHIBOYSファンの一人なので、WASABIをがっつり聴いてみた。かなりやばかったので、一曲ずつ、全曲の感想を書いていこうと思う。
SUSHIBOYSについて、この記事に簡単にまとめています。↓
KUNG FU / SUSHI BOYZ
WASABIの一番手、トップバッターを務める楽曲。文字通りカンフーをテーマにした楽曲で、とことん中華に寄せて作られている。出てくるワードはほぼ中華に関するものだし、トラックもめちゃめちゃ中華。突っ込みどころ満載の一曲だ。
しかし、楽曲の完成度は高く、WASABIの中で一番好きな曲かもしれない。ユーモアが凄く利いていて、ただふざけているだけではなくメッセージ性というかハッとさせられるラインがいくつかあった。リズムキープに関しては相変わらずのスキル。
特に食らったのは「平成、愛と勇気だけじゃ勝ち抜けないから必須カンフー」のライン。アンパンマンへのビーフだろうか…。ピースフルなSUSHIBOYSに「愛と勇気だけじゃ勝てない」と言われると、舞台裏の真実を覗いてしまったかような衝撃を受ける。
アヒルボート / SUSHI BOYZ
トラックがめちゃめちゃ可愛い。子供番組のBGMみたいな可愛さ。一見しただけでは、とてもHIPHOPのビートには思えない。
リリックも可愛い。「アヒルボート乗る アヒルボート漕ぐ アヒルボート乗る 海までYeah‼Yeah‼」おそらくこのラインがHOOKだと思う。乗せ方も3チャンネルみたいなポップな感じ。ストレートに可愛い楽曲だと思った。
ゲートボーラー / SUSHI BOYZ
MVを見ればこの曲の魅力は一発で分かる。こんなお爺さんはいない。地元のお爺さんお婆さんがMVに出演していて、SUSHIBOYSの地元愛が伝わってきた。WASABIはプレゼントしたのだろうか…。
ゲートボールを楽曲に用いたのは、HIPHOPに限らずあらゆる音楽ジャンルの中でSUSHI BOYSだけなのではないだろうか。少なくとも、私は初めて体験した。
トラックや歌いまわしもめちゃめちゃDope。「公園の鳩に餌をまいた後、ベンチでcheckするTwitterのファボ」のラインは思わず笑ってしまった。お爺さんになってもTwitterのファボをチェックしているなんてDope過ぎる。あと、Twitterの発音がとてもカッコいいので一度聴いてみて欲しい。
旅に出よう / SUSHI BOYZ
トラックもリリックも爽快感のある楽曲。タイトルの通り「旅に出て楽しもうぜ!」という内容で、SUSHI BOYSのピースフルな感じが全面に感じられる。
この楽曲はギャップや意外性ではなく、真っ直ぐなSUSHI BOYSだと思った。どんなモノにも壁を作りたくない人達なんだろうなぁと思う。サビが癖になるので、是非そこにハマって欲しい。
問題ねえ / SUSHI BOYZ
WASABIの中でも好きな楽曲。サビのメロディが心地良くて、とても耳に残る。リリックもSUSHI BOYSらしく「今あるもので問題ないでしょ」って感じで爽やかだ。
「風呂の残り湯で米炊けとは言わねえよ でもその意識は高えよな」というラインが好き。程よく肩の力を抜いていけるこの脱力感が癖になる一曲だ。
ママチャリ(remix)/ SUSHI BOYZ
曲名の通り、ママチャリをひたすら盛り立てる楽曲。相変わらずのスキルでママチャリをボースティング。ママチャリという名前に似合わず、トラックが怪しげで少しdopeな感じがする。
しかし、そのdopeな感じも「ママチャリなんて身近にあるものをめちゃめちゃカッコつけて歌ってる」というギャップに一役買っていて、SUSHI BOYSの世界観がガッツリ現れている。
まさにスキルの無駄遣い。
まとめ
もしかしたら、SUSHIBOYSの楽曲はまじめに聴いたら負けなのかもしれない。でも、やはりHIPHOPなのでリリックには食らえるものが多いし、3人とも面白い言葉ばかり吐くので、リリックを注視していきたいと思った。
でも、やはりSUSHIBOYSの魅力といえば、突っ込みどころ満載のリリックや思わず笑ってしまうようなスキルとのギャップ。今回のEP「WASABI」は、HIPHOPが苦手な人でも楽しめる楽曲ばかりだったので、そういう人たちにもぜひ聴いてほしい。今後もSUSHIBOYSを応援していきたいと思う。