【西京春馬、無念】準決勝では芦沢竜誠が魅せた!王者の栄冠は村越優汰の手に
K‐1WGP 第2代フェザー級王座決定トーナメント準決勝・決勝戦
K‐1WGP 第2代フェザー級王座決定トーナメント準決勝・決勝戦をレポートしたいと思う。西京春馬がまさかの決勝戦で足が吊ってしまうという…。芦沢が思っていたよりも強かったのでビックリした。
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【4ラウンドの激戦】ジョージバレラvs村越優汰 村越優汰の延長判定勝ち
1ラウンド、村越優汰はダウンを奪われてしまったものの、3ラウンドにボディからジョージバレラを崩しダウンを奪い返す。3ラウンドを通して互角の展開。
3ラウンド終了後、ジャッジは全員ドロー。延長戦へ。ジョージバレラは少しスタミナが切れているように見えたが、延長戦では息を吹き返した。村越もゾーンに入っているようで、かなり集中している様子。
村越が勝利
延長ラウンドもほぼ互角のまま進み、そのままゴング。かなり難しい判定だったと思うが、勝ったのは村越優汰だった。どちらが勝ってもおかしくない名勝負。村越優汰はここまでで8ラウンドをこなしているため、決勝戦までにどれくらいスタミナを回復できるのか。
【芦沢、ゾンビの如く】芦澤竜誠vs西京春馬 西京春馬の判定勝ち
【優等生】西京春馬VS【アウトロー】芦澤竜誠。1ラウンド、西京春馬のハイキックが芦澤の顎に滑り込みダウン。ダメージはないようだが、意表をついた形だったため倒されてしまった様子。
2ラウンド、芦澤が試合をかき回す。1ラウンドにダウンを奪われているもののダメージはない。笑顔を見せながら挑発を繰り返す。それに対して西京春馬も闘志に火がつき、積極的に前へ出る。決着はつかず、3ラウンドへ。
3ラウンド、芦澤が西京を追い詰める。スタミナが衰えずゾンビのように前へ出てくる芦澤に、西京が苦戦。芦澤の予想外の善戦に会場は大盛り上がりだった。
一流のディフェンス技術
しかし、西京のディフェンス能力は出場選手の中でも随一。西京を捉えることが出来なかった。判定は3対0で西京春馬。1ラウンドのダウンが大きかったといえるだろう。
しかし、延長戦があったなら芦澤の勢いは侮れなかったはずだ。今大会で多くのファンを味方につけただろう。
【運命の決勝戦は1ラウンドで決着】<決勝戦> 西京春馬vs村越優汰
ここまで8ラウンドをこなし、満身創痍である村越優汰。西京春馬は、芦沢に苦戦したとはいえ涼しい顔をしている。試合巧者である両者が噛み合えば、一瞬での決着は考え難い。長期戦が予想された。そうなると、満身創痍である村越が俄然不利。下馬評通り、西京春馬が勝利するのではないかと思っていた。
両足が吊るというアクシデント
しかしなんと、西京春馬が1ラウンド開始早々に蹴りを放つと、スリップ、その拍子に両足が吊ってしまった。試合継続は不可と判断され、ドクターストップ。
運命の決勝戦は、村越優汰の1ラウンドTKO勝ち。第2代フェザー級王者は村越優汰に決定した。
感想
今回のトーナメントの立役者は、芦沢竜誠かもしれない。良い目立ち方をしていたし、あの西京春馬を追い詰めていた。
ただ、MVPは村越優汰だと思う。8ラウンドの激戦を制して決勝戦まで駒を進め、不本意ではあるかもしれないけど王者の座に輝いた。
マムーディ戦での序盤こそ、慣れない舞台に戸惑ってしまっていた様子だったけど、以降は落ち着いて高いレベルでのキックボクシングを魅せてくれたことも嬉しい。
村越優汰は王者にふさわしい
決勝戦はラッキーだったと揶揄されるかもしれないけど、あれこそがワンデイトーナメントの過酷さを物語っている。技術もメンタルも兼ね備えた西京春馬でさえ、1日に3試合もすればアクシデントの可能性が跳ね上がるのだ。
そんな苛烈な環境を戦い抜き、満身創痍ながらも決勝戦まで勝ちあがり、ファイティングポーズをとった村越優汰は、間違いなく王者に相応しい。
村越優汰 VS 武尊
武尊との試合を希望していたので、ぜひ戦ってほしいと思う。武尊も同門である西京春馬より村越優汰のほうがやりやすいだろう。村越には、フェザー級王者という箔までついている。
しかし、試合の印象では村越が武尊に勝つのは難しそうだ。武尊の圧力をどこまでいなすことが出来るか、そこがポイントになってくるだろう。
村越優汰はRISEでも活躍していた選手だし、ルックスもイケてる。試合も激戦が多いので見ごたえ十分だから、今後人気が増していくだろう。
ただ、渋い選手でもあるのであまり変な方向にいってほしくないなーとも思う。