【那須川天心vs堀口恭司】ワンマッチが決定!勝つのはどっち?
那須川天心vs堀口恭司のワンマッチが決定!
8月24日に行われた『RIZIN.13』の公開記者会見で、ビッグマッチが発表された。
〔神童〕那須川天心 vs〔最強のメイドインジャパン〕堀口恭司。
2018年最注目の超ビックカードである。
2018年9月30日にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.13』で対戦する予定だ。
58kg契約のRIZINキックボクシングルールで試合は行われ、1ラウンドの時間などの細かいルールはまだ決まっていない様子。
堀口恭司が那須川天心に合わせる形
堀口恭司は、UFCで活躍したMMA専門のファイターだ。
あのデメトリアスジョンソンを相手に、試合終了1秒前に腕ひしぎ十字固めで敗北を喫したものの、ほぼ互角の試合内容を魅せている。
それほどまでに、MMAファイターとしての才覚を持つ選手である。
那須川天心は、基本的にはキックボクサーであり、試合のほとんどをキックもしくはムエタイに近いルールで戦っている。
ただ、RIZINではMMAの経験もあるので、キック専門の選手というわけではない。
今回の試合ルールは「キックボクシング」。
堀口恭司が那須川天心に合わせる形だ。
最強のメイドインジャパン|堀口恭司
堀口恭司の強さは、当て感の良さと練り上げられた瞬発力。
MMAの選手ではあるが、グラウンドで戦うことはほとんどなく、スタンドで相手を打ち負かす生粋のストライカーだ。
また、空手を活かした独特な間合いの取り方も堀口恭司の特徴で、とにかく出入りが激しい。
相手の間合いに付き合わず、絶えずフィールドを動いて自分の距離を保持し続けるので、相手は堀口恭司を捉えられないのだ。
飛び込むように間合いを詰めて打ち抜くことを得意としている。
戦績も最強の名にふさわしく〔27戦25勝2敗13KO〕と、ほぼ負けなし。
世界最高峰の舞台UFCで、これほどまでに負けなかった日本人は、堀口恭司のほかにはいないだろう。
無敗の神童|那須川天心
那須川天心を知らない格闘技ファンは、もはや少ないだろう。
格闘技を知らない人でも、「那須川天心?名前は聴いたことあるよ」というくらいだ。
那須川天心の超人ぶりは、戦績からも明らかである。
〔31戦31勝24KO〕
そう、那須川天心は負けたことがないのだ。
しかも、KOの少ないといわれる軽量級で24KOという異常な戦績を持っている。
最近では、ロッタンやスアキムなど、タイの強豪とも肘ありのルールで対戦しており、国内だけで強い選手ではないことも証明している。
ロッタン戦は、何とか勝ちを拾ったものの、内容はロッタンだったので、本人はまだ納得していないみたいだ。
しかも「再戦したい」と言っているので、さらなる成長に意欲的なところも神童らしい。
まだ20歳になったばかりではあるものの、国内では間違いなく軽量級最強のキックボクサーであり、世界を見渡しても那須川天心と同じレベルの選手はなかなか見当たらないのが現状だ。
ロッタンとの試合の記事
那須川天心と堀口恭司、どっちが勝つ?
正直にいえば、8割の確率で那須川天心が勝つと思っている。
いくら堀口恭司がMMAにおいて最強のストライカーとはいえ、那須川天心はキックルールにおいて最強のキックボクサーだ。
間の使い方や攻撃のいなし方は微妙に違っているし、グラウンドなしやグローブの種類など、競技としての違いも大きい。
おそらく、試合までの間に堀口恭司はキックルールに順応すると思うけど、順応はできてもキックルールで強くなることはできないだろう。
あくまでも、MMAのエッセンスを残したまま、その強みをキックに活かそうとするはず。
MMA選手がキックルールに挑戦するときによく見られるのが、ガードをしないこと。
MMAのグローブは面積が小さく腕のガードをすり抜けてしまうので、ガードよりも間の取り方や攻撃の躱し方を重視している。
キックボクシングはグローブが大きいので、大体の攻撃はガードして耐えるわけだけど、MMAにはガードの文化が薄いので、MMA選手はキックルールでもガードをしない。
その分、腕を開くことができるので攻撃力は上がるし、身も軽くなるんだけど、キックボクシングで遠間から攻撃をヒットさせるのは容易じゃない。
だいたい、コンビネーションからガードを崩して、空いたスペースにパンチやキックを叩き込むわけだ。
那須川天心は、その空いたスペースに拳を滑らせるのが上手い。
天性の瞬発力でカウンターを一閃で決める。
堀口恭司も、ワールドクラスの当て感をもっているけれど、あくまでMMAにおけるパンチだ。
コンビネーションの中からスペースを見つけ出し、パンチを入れ込めるかといわれると、それは難しい。
おそらくKIDと魔裟斗が戦ったときのようになる
堀口恭司は、キックルールにのっとったコンビネーションではなく、間合いをひたすら出入りして距離を確保し、持ち前の瞬発力と当て感でKOを狙いにいくだろう。
ここで思い出されるのは、山本KID徳郁と魔裟斗の試合だ。
KIDはキックルールにもある程度慣れていたと思うが、あくまで瞬発力を活かしたパンチを武器にしていた。
あの魔裟斗さえもダウンを奪われており、MMA選手の瞬発力には、キック選手としても驚異的なものがあるといえるだろう。
しかし、相手はあの那須川天心。
堀口恭司と同じように、瞬発力と天性の当て感を武器とする選手なので、遠間からの飛び込みには細かく反応するはず。
むしろ、そのような大きなふりを持ったパンチはカウンターを狙いやすいので、堀口恭司がカウンターKOされる可能性も十分ある。
堀口恭司と那須川天心は、天心が有利か
そういったことで、やはり那須川天心が有利なのではないかと思う。
キックルールへの慣れが違うし、MMA選手が超一流のキック選手に勝利した事例も少ない。
才能に溢れていたKIDでさえ、魔裟斗には勝てなかった。
普通に考えれば、那須川天心が断然有利だろう。
しかし!
堀口恭司の強さは計り知れない部分が大きいことも事実だ。
ストライカーとしての才覚はUFCの戦績を見れば明らかであるし、人柄的にも慢心したり謙遜したりして戦いも曇らせるタイプではない。
入念な準備をもって、本気で那須川天心を倒しにいくだろう。
そうなったときの堀口恭司が、キックルールでどれだけ魅せてくれるのか?
完ぺきな想像は不可能だ。
格闘技はいつだって不確定要素に囲まれていて、それが私たちをわくわくさせてくれる。
今回の「那須川天心vs堀口恭司」は、最高に予測不可能だ。
どちらが勝っても、2018年の格闘技界において語り継がれる一戦となることは間違いない。
こんな話題性のあるマッチメイクをしてくれたRIZINや選手たちにBigup!!
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