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那須川天心と堀口恭司が激突!天心が判定勝利!【試合結果レポ】

那須川天心と堀口恭司がRIZINで激突!

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2018年9月30日(日)さいたまスーパーアリーナにて、〔RIZIN13〕が開催された。

出場している選手は、朝倉未来やマネルケイプなどの旬な選手からミルコ・クロコップやボブ・サップなどのレジェンド選手までさまざまであり、今まで催されてきた〔RIZIN〕と比べても、かなり豪華なメンツが揃っている。

最注目の一戦『天心と堀口』

中でもとりわけ注目されているのが、『那須川天心と堀口恭司』の試合だ。

那須川天心はキックボクシング界の至宝と呼ばれ、弱冠20歳ながらプロキックボクシングの戦績が24戦24勝19KOという異常な成績を持っている。

対する堀口恭司も、最強のメイドインジャパンと言われており、世界最高峰の総合格闘技団体〔UFC〕において、7勝1敗という化け物じみた成績を所持。同階級の王者であるデメトリアス・ジョンソンに負けた試合を除けばすべて勝利しており、そのデメトリアスとの試合もラスト1秒に関節技を決められなければ、勝負の行方は分からなかったと言われている。

那須川天心も堀口恭司も、60kg以下を主戦場としているので、階級は同じくらい。ただ、那須川天心はキックボクシングであり、堀口恭司は総合格闘技であるため、2人が交わることはあるのだろうか?と疑問に思われていた。

しかし、那須川天心も堀口恭司も、「ファンが喜ぶならやるべきだ」という男前な姿勢も持ち主であり、今回、とうとう2人の対決が実現したのだった。

2人ともキャリアにおいて体の具合は最高潮のはず。年齢的にも全盛期といえるし、2人の人気も今が最高潮だから、何もかも最高の状態で『那須川天心と堀口恭司』がぶつかるのである。

この試合はヒョードルとミルコくらいやばい

これ、相当やばい試合だと思うんだよね。なんだろう、少し前になってしまうけど『ヒョードルとミルコ』の対戦くらいやばいと思う。

那須川天心は軽量級のキックボクサーとして間違いなく世界最強クラスだし、堀口恭司も総合格闘家として〔UFC〕で王者に肉薄するほどの実力者なわけだ。

2人とも、日本が誇る世界最高峰の格闘家といって間違いない。そんな2人が対戦するって、かなりやばいことだよ。

那須川天心と堀口恭司の試合をレポート

っていうことで前置きがかなり長くなってしまったのだけど、今回の記事では、〔RIZIN13〕で行われた『那須川天心 vs 堀口恭司』の試合を徹底的にレポートしていきたいと思う! その前に、何のルールでやるのかも書いておくので、試合内容をチェックする前にそっちも見ておくと分かりやすいかもしれない。

 

那須川天心と堀口恭司は何のルールでやるのか?

2人は、〔RIZIN キックボクシング特別ルール:3分3R・延長1R / 58kg〕の契約ルールで試合をする。

総合格闘家である堀口恭司が、キックボクサーの那須川天心に合わせる形だ。体重はお互い58kgくらいがベストに近いと思うので、おそらくどちらに有利ということはない。

強いて言えば、堀口恭司は60kgくらいで試合をしていたので、那須川天心よりちょっと重さがあるのかな?というくらい。まあ、正直いって誤差の範囲だと思う。

那須川天心と堀口恭司、試合内容レポート!

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那須川天心 vs 堀口恭司|1R

ついに始まった2人の対戦。堀口は総合のときと同じようにガードを下げ、少し間合いを取りながら天心の周りをまわる。対する天心は堀口の当て感を警戒しているのか、不用意に手は出さない。

天心が先手を打たないならということなのだろうか、堀口が間合いを調節しながら機を見て天心の懐に飛び込んだ! 至近距離で拳が交錯する。

ただ、お互いに回避能力が高いためこの交錯ではクリーンヒットなし。これを機に天心が足を繰り出すようになる。ミドルとローを使い分け、堀口の意識を散らした。

そして、天心がハイキックを繰り出した瞬間、狙いすましたかのように堀口がハイキックに合わせて突っ込んだ! これには天心も面食らったようだった。

しかし、近い距離での打ち合いならキックボクサーである天心が有利。飛び込んできた堀口と打ち合う。堀口は普段、間合いを激しく出入りしながら戦うため、至近距離での打ち合いは経験が少ない(総合はグローブが小さいので、ガード文化がなく、一発で決まることが多い) 

打ち合いでは天心有利な印象だ。しかし、堀口のスピードはまさに脅威。遠間からのオーバーハンド右フックが天心を捉え、天心がよろめくという。天心がまともに食らっているのは初めてみたのでびっくりした。

その後は両者細かい衝突を繰り返し、1Rが終了。どちらにも判定がつかないような気がするが、しいて言えばクリーンヒットさせている堀口恭司だろうか。

那須川天心 vs 堀口恭司|2R

2R開始早々、天心が驚きの行動に出た。堀口の構えを真似はじめたのだ。1Rはキックボクサーらしくアップライトに構えていたのに、独特な左手を下げる堀口の構えを模倣。

天心のこのパフォーマンスに堀口もムカッときたのか、すぐさま左ストレートを叩き込んだ。あまりの速さに天心はガードが間に合わず、ヒットはしなかったもののこれは危険と感じたのか、すぐに堀口の真似を止めた。

細かい交錯のあと、天心が伝家の宝刀〔左の上段回し蹴り〕を披露。身を投げ出すような形で繰り出され、当たればKO必死の技だったが、堀口には通用せず。なんと、堀口はその回し蹴りの足を掴んで見せた。流石は最強のメイドインジャパンである。

その直後、堀口も負けじと空手の上段蹴りで対抗。これは当たらなかったものの、攻撃のレパートリーの多さを天心に感じさせたはずだ。

しかし、天心の強さは技ではなく天性のスピード。堀口と交錯するたびに、至近距離の打ち合いでは堀口を圧倒していた。ただ、堀口もクレバーな選手である。天心の土俵では戦わず、間合いを取りながら機を伺い始めた。

そこで、堀口が強烈な右ミドルを放つ。これに対し、天心も負けじと左ミドルを返した。ここで事件が発生してしまう。天心の左ミドルが堀口の股間にヒットしてしまったのだ。

リプレイを見てみるとがっつりヒットしてしまっており、1分ほど試合は中断。堀口は苦しそうな顔を浮かべていたものの、すぐに試合を再開した。おそらく、ダメージはあったのだろうけど、ファンサービス意識の強い堀口はそれを押してでも早く再開したかったのだろう。

しかし、さらに事件が起きてしまう。また堀口が右ミドルを繰り出すと、天心がもう一度左ミドルで応戦。ここで、またもや天心の左ミドルが堀口の股間にヒットしてしまったのだ。2回目ということで堀口も悶絶。天心は故意ではないとアピールするかのように両手を広げた。

リプレイを見てみると、1回目も2回目も、天心の左ミドルを堀口が左手で抑え込むので、天心はおなからへんを狙っていたとしても、堀口の左手がミドルを下に下げてしまっているため、そのせいで股間に当たってしまっているようだった。

両者とも真剣な試合の中でも交錯なので、これはどちらも悪くはない。ただ、ダメージはそこまででもなかったようで、またすぐに試合は再開された。

すると、天心がうっぷんを晴らすかのように堀口を猛攻! 若干面食らってしまっていた堀口は、反撃をしつつも少し後退した。ここで、2Rのゴング。事件はあったものの、両者死力を尽くして戦っていた。

那須川天心 vs 堀口恭司|3R

運命の3R。泣いても笑ってもこれが最後のラウンドである。延長が用意されているが、それを望む2人ではないだろう。立ち上がりは天心も堀口も静かだった。2R終盤のやり取りが嘘のように間合いを調整し合っている。

ただ、3Rも1分が過ぎた頃、ここから一気に怒涛のラストが始まった。まずは堀口が均衡を破るようにパンチで飛び込む。天心がすかさずカウンターを繰り出し、これがほんの少しヒット! 堀口がよろめいた。

やられたらやり返すのが格闘技の常。堀口はもう一度間合いを調整すると、遠間から一足飛びの飛び蹴り! これまでのラウンドでは披露していない技であり、体全体を使ったその飛び蹴りはまさに猛獣のようだった。

しかし相手は天心、これをしっかりと見極めてかわす。そして、この大技に触発されたのか、天心も伝家の宝刀2本目〔胴回し回転蹴り〕で対抗! これが堀口の頭にヒットした。

クリーンなヒットではないもののリプレイを見てもしっかりとヒットしている。にもかかわらず、ほとんど動じない堀口。天心がこれまで戦ってきた相手であれば、この一撃でKOしていたのかもしれないが、流石は堀口恭司、微動だにせず。

ただ、ここから天心の攻撃スイッチが入る。堀口が飛び込んでくるたびに100倍返しと言わんばかりにカウンターを叩き込んだ。

また、鬼のような左ミドルを連発し堀口を攻め立てる。これに対し互角にやり合う堀口だが、一瞬の交錯のうちに天心の左ストレートが堀口の顔面にヒット! ダウンにはならず、そのときは大したダメージがあるように見えなかったが、その後、明らかに堀口の動きが鈍くなる。

3Rも終盤、天心はここぞとばかりに胴回し回転蹴りや飛び膝蹴りなどを繰り出し、堀口に襲い掛かった。先の左ストレートのダメージなのか、反撃しきれない堀口。

「もっと見ていたい!」誰もがそう思ったはずだが、ここで残念ながらゴング。那須川天心vs堀口恭司の結果は、判定に持ち越された。

 

那須川天心、堀口恭司に判定勝利!

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運命のジャッジ。会場の誰もがかたずを飲んで見守る中、両者がリングの中央に並んだ。

ここまでの印象では、1Rと2Rは互角、3Rはおそらく天心という感じ。RIZINのジャッジはどのような判定を下したのか。

下されたジャッジは、『3:0で那須川天心』 

那須川天心と堀口恭司という平成最後のビッグマッチは、那須川天心の判定勝利ということで幕を下ろした。

試合後のお互いのコメント

那須川天心のコメント

「自分はずっと堀口選手を見てきていて、この試合が決まったとき、なんで堀口選手とやるんだろうって思いました。でも、この試合で本当に成長できたと思います。ありがとうございました!」

堀口恭司のコメント

「えー、天心君、でかいこと言ってごめんね(笑) 本当に強かったです。今後も、格闘技界を盛り上げていきましょう!」

那須川天心 vs 堀口恭司|感想

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いやー、やばい試合だった。まず思うことは、やはり那須川天心は強いということ。堀口恭司も怪物だし、しっかりとキックボクシングのルールに順応してきていたので、噛み合うような試合だった。その噛み合ったうえで、那須川天心のほうが1枚上手だったということだろう。

いや、試合内容を見る限りでは、3枚ほど那須川天心のほうが上手だったかもしれない。単純に那須川天心のほうがキックボクシングが上手かったと思うし、「キックボクシングの舞台で最強を名乗る自分が、外来種に負けるわけにはいかない」という気迫も天心を後押ししているように感じた。

ただ、忘れてはいけないのが堀口恭司の怪物具合。総合格闘家でありながら、神童とまで呼ばれ無敗の男である那須川天心を相手に互角を試合をみせたことは、十分驚嘆に値する事実である。堀口恭司が挑戦してくれなければ実現できないマッチだったと思うし、これだけの試合内容を魅せてくれたことについても、多大な称賛を浴びるはず。

ファンの皆を代表して、RIZIN、こんな最高のマッチをしてくれて、本当にありがとうと言いたい! また、那須川天心と堀口恭司にも最大限のRespectとBig upを! 

こちらの記事でも那須川天心と堀口恭司について考察しています▼

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