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フロイドメイウェザーvs那須川天心の結果レポ!衝撃の結果に

RIZIN14『フロイドメイウェザーvs那須川天心』

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2018年の大晦日『RIZIN14(ライジン)』にて超ビッグマッチが開催された。それは、フロイドメイウェザーvs那須川天心である。

フロイドメイウェザーといえば、ボクシング界におけるレジェンドであり、その戦績はなんと50戦無敗。しかも、スーパーフェザー級からスーパーウェルター級まで5階級制覇を成し遂げている。これはボクシング史上初めての偉業だ。そんなリビングレジェンドであるフロイドメイウェザーと、日本キックボクシング界の至宝『那須川天心』がRIZIN14で激突した。

この記事では、その結果を詳細にレポートしていきたいと思う。また、対戦ルールの確認や私個人の勝敗予想なども交えてお届けするので、対戦結果だけでなくそういった情報も気になる人はぜひ読んでみてほしい。

▼対戦前の記事はこちら

那須川天心とメイウェザーがRIZINで激突!どう考えても無謀 - MC烏龍茶の随筆

平成最後のBIGマッチ!

フロイドメイウェザーvs那須川天心。この対戦がどれだけすごいのか。普段、ボクシングやキックボクシングを見ない人には分かりづらいかもしれない。しかし、声を大にして言おう。これは相当にすごいマッチメイクであると。

メイウェザーが日本にくるだけでもすごいし、メイウェザーの相手がボクシング選手ではなくキックボクシングの那須川天心であることもすごい。RIZINの影響もあって、最近では那須川天心が地上波に顔を出すことも珍しくなくなった。本当なら、キックボクシングの、しかも軽量級の選手がフューチャーされることは滅多にないだろう。

K-1のスター選手と呼ばれる武尊でさえ、地上波に出演することは少なく、ほとんどがネットテレビだ。神童と呼ばれる那須川天心だからこそ、地上波まで進出することができる。世界を見渡しても、軽量級において那須川天心レベルの格闘家は少ないだろう。そんな日本格闘技界の至宝、那須川天心が、”キングオブボクシング”メイウェザーと対戦するのだ。

まさしく、平成最後のBIGマッチと言えるだろう。

『フロイドメイウェザーvs那須川天心』の対戦ルール

対戦ルールはボクシングルールである。メイウェザーの土俵で那須川天心が戦うという形だ。そして、グローブのオンス数は、メイウェザーが10オンスで那須川天心が8オンス(オンスとはグローブの厚みや大きさのことで、数字が少ないほどグローブが薄く小さい)。

階級が明らかに違うので、これくらいのグローブハンデがなければきついだろう。ちなみに、公式の記録が残らないエキシビションマッチで行われる。メイウェザーも天心も、この試合の結果が戦績に反映されることはない。

最終的な体重差は4.6kg

前日軽量では、メイウェザーが66.7kg・那須川天心が62.1kg。ボクシングの階級においては、メイウェザーがほぼウェルター級(66.68キログラム以下)、那須川天心はスーパーライト級(63.50キログラム以下)に位置するので、階級の差はおよそ2つ。さらに、メイウェザーはある程度減量をしているはずなので、当日はもう少し重くなってスーパーウェルター級くらいまでは戻るはず。那須川天心は、メイウェザーに少しでも階級を近づけるために減量をしていないと思うので、これ以上階級が上がることはない。実質的な階級の差は3階級くらいだろうか。

危険な体重差

メイウェザーを相手にこの階級差はかなり危険といえるだろう。現役を退いてからしばらく経っているとはいえ、メイウェザーは最強のボクサーだ。昨年、同階級で対戦したUFCファイター”コナーマクレガー”でさえ、ほぼ完封で負けてしまった。同じ階級かつUFC最高峰のファイターが完封負けしたわけだ。以下に那須川天心と言えども、これだけの階級差でメイウェザーと対戦するのは危険極まりない。

天心とメイウェザー、どちらが勝つのか? 勝敗予想

正直にいえば、9割9分、メイウェザーの勝利だろう。那須川天心はテレビの番組で、「舐められている」と語っていたが、それはメイウェザーも同じはずで、「俺の実力を理解できていないばかりか、階級の差も分からないのか?」くらい思っていてもおかしくない。というかそれくらい思っても当然だ。3階級違う選手と対戦することが、どれだけ無謀で危険なことか。プロの格闘家であれば分かるはずである。天心が壊されてしまわないか、それだけが心配だ。

 

フロイドメイウェザーvs那須川天心の対戦結果レポート

1R|フロイドメイウェザーvs那須川天心

リラックスした様子のメイウェザー。笑いながら手を出し、天心を小ばかにしたように遊んでいる。それに触発されたのか、天心がスピードを武器に突っ込んだ。一瞬の交錯で数発のパンチが行き交う。これによってちょっと本気になるメイウェザー。

ここからは、一方的な展開となった。階級の違いが顕著に表れ始め、メイウェザーがちょっと手を出しただけでも、天心が吹き飛んでしまう。天心も手を出すが、メイウェザーのディフェンスを全く崩すことができない。

傍から見ると、そこまで強打をされているようには見えないのだが、階級が違い過ぎてメイウェザーの軽いパンチでさえ天心をぐらつかせていた。

誤解のないように説明しておくと、天心のディフェンス技術は世界でも最高峰だ。これまでに一度もダウンをしたことがない。天心が弱いのではなく、メイウェザーが強すぎるのと、階級が違い過ぎるのだ。

始めにボディでダウンを奪われ、次に右フックでダウンを奪われる。天心は何とか立ち上がり、再度ファイティングポーズを取るが、メイウェザーに数発詰められると、左フックでまたもダウンを奪われてしまった。今度は完全に効いてしまっているようで、立ち上がろうとするがふらついてしまって立ち上がれない。

レフェリーが間に入り、試合終了。メイウェザーの1ラウンドKO?勝利となった(KOなのかTKOなのかあいまい)。

結果|メイウェザーが1ラウンドに3度のダウンを奪って勝利

フロイドメイウェザーvs那須川天心という平成最後のビッグマッチは、メイウェザーが1ラウンドに3度のダウンを奪って勝利という衝撃的な結末となった。いや、衝撃ではない、当然ともいえる結果だ。明らかに階級が違い過ぎた。井上尚弥がメイウェザーとやっても似たような展開になるだろう。

また、メイウェザーそのものが強すぎたこともこのような結果となった要因である。パンチのスピードは天心と互角かそれ以上に見えたし、パワーも衰えているように見えなかった。天心は、これまでに味わったことのないパワーとスピードを感じただろう。

那須川天心の将来が心配

天心は、これまでに一度も負けたことがない。負けどころか、ダウンの経験もない。接戦の経験はあっても、持ち前のカウンターセンスとスピードで潜り抜けてきたのだ。それが今夜、3度のダウンを奪われ敗北するという衝撃的な経験を味わった。

リングの中で悔しそうに顔を歪め、涙を流す天心。とても悔しかっただろう。でも、正直いって当然の結果だと思うのだ。メイウェザーを相手に3階級下の選手がボクシングをして試合になるはずがない。試合前に周囲から言われていたように、負けても仕方のない試合というやつである。

しかし、当人は試合結果以上に色んなことを感じているだろう。ダウンすることへの恐怖や、この試合のダメージ。そして、試合に負けるという経験。全てが初めてのことだ。那須川天心はこれまで、若さゆえの勢いや無敗であるという自信を武器に格闘界を駆けあがってきた。それが、今回の試合を機に崩れ去ってしまわないか、とても心配である。そもそも、これだけの階級差で試合をすれば、身体的に再起不能になってもおかしくないのだ。

 

運営の無責任な発言

試合後、解説陣は「本来であれば危険な体重差だった。挑戦した那須川天心にリスペクトを!」的なことを言っていたが、それはあまりに無責任な発言ではないだろうか。エンタメを重視したマッチメイクであるにもかかわらず、「これはガチです!」と言い続け、那須川天心にもそのように触発させた。ガチの試合ならこんな体重差で試合はしないだろう。そして、危険な体重差であると認めている。これでは、興業のために選手を危険に晒したことを認めるようなものだ。せめて、ガチだったことは最後まで主張してほしかった。「天心は無謀な挑戦をした」と言ってしまったら、初めから不利な状況からスタートした公平性のないマッチであることを認めているのと同じ。「よくやったよ。土台無理な試合だったんだから」なんてなぐさめ方は、天心の挑戦を無謀なものと決めつける失礼な物言いではないだろうか。そんなことをいうなら、こんなマッチメイクをすべきではなかったと思う。

フロイドメイウェザーvs那須川天心の感想まとめ

すこし強めな言い方になってしまったが、本当に那須川天心選手が心配でこんな言い方になった。キックボクシング界の至宝であることは間違いないのだ。ファンの多くが天心の心配をしているはず。今後、どのような展開になるかは分からないが、那須川天心のことは応援していきたい! また、これだけ大きなエンターテイメントを開いてくれたメイウェザーにも大きなリスペクトを。

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RIZIN14.堀口恭司vsダリオンコールドウェル!結果レポート - MC烏龍茶の随筆

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