フリースタイルダンジョン|SIMON JAP登場!FORKが迎撃
- フリースタイルダンジョン9月18日 SIMON JAPが登場!
- SIMON JAPvsFORK|フリースタイルダンジョン
- SIMON JAPvsACE|フリースタイルダンジョン
- SIMON JAPvs崇勲|フリースタイルダンジョン
- フリースタイルダンジョン|次回、SIMON JAPvs輪入道!
フリースタイルダンジョン9月18日 SIMON JAPが登場!
フリースタイルダンジョン9月18日放送分の感想記事。今回の放送も前回同様、THE BATTLE OF CHAMPION(バトルオブチャンピオン)ということで、過去の大会で優勝経験のあるMCが選ばれている。今回、フリースタイルダンジョンに挑戦するチャンピオンは、東京都世田谷区レペゼンの最恐MC「SIMON JAP(さいもんじゃっぷ)」。MURDER GP2017のチャンピオンということで登場した。
SIMON JAPは古くから強豪のMCとして名が知られていて、フリースタイルダンジョンに出るのはこれで3回目(多分)。一時期はバトルシーンから離脱していたのだけど、最近になって戻ってきた。硬いライミングと硬派かつリアルな姿勢を武器にした男臭いMCである。東京で一番メンチが怖い(byDOOTAMA)ラッパーとも言われているそうだ。強面だけど顔もめちゃめちゃイケメンで、なよなよした奴が大っ嫌いな印象がある。
これまでのフリースタイルダンジョンでは本調子が出せていなかったようで、不本意な負けを繰り返していたけど、今回は本来のSIMON JAPを出し切れるのかどうか?本来の実力が発揮されれば、プロップスは申し分なくライミングも一流なので、FORKや呂布カルマでも簡単には敵わないMCと言って間違いないだろう。
SIMON JAPvsFORK|フリースタイルダンジョン
まず初めに登場したのは、レペゼンICE-BAHNのFORK。最近あんまり見てなかった気がするので、これはかなり嬉しい。SIMON JAPも挑戦前のコメントで「FORKとやりたいね。同世代だから。最近の若いMCにやばいってところ見せられるんじゃないかな」と語っていた。いきなりSIMON JAPの希望がかなえられた形になる。FORKはSIMON JAPについて、「良くも悪くも純粋な男。前回はガチャガチャして帰っていったけど、今回は納得して帰らします」と語った。
1ラウンド|FORKのユーモアが止まらない
先攻から前回の失態をお説教するFORK。もともとのライミングも相まって完成度の高い滑り出しだった。対するSIMON JAPは、余白を上手く使いながらSIMON JAPらしいライムを落としていく。
そんなにSIMON JAPは悪くなかったのだけど、FORKの2バース目がヤバすぎた。「やり方だけは一切変えずに、まるでパ〇ズリみてえに母音で挟むフリースタイルだよ」というアダルトかつユーモラスで韻が炸裂した。ていうかパ〇ズリはコンプラちゃうんか……?と思ったのは私だけではないはず。このラウンドはFORKのユーモアが審査員をロック、4:1でFORKが獲った。SIMON JAPは危うくいきなりクリティカルヒットで負けてしまうところだった。
2ラウンド|SIMON JAPらしいライミング!
先攻からかますSIMON JAP。さっきのジャッジを受けて熱量が上昇しているようだった。沸騰した熱量をそのままFORKにぶつける。正直、1バース目はライムも微妙で熱くなってるっていうところだけが目立った。
対するFORKはいつも通り冷静に対処する。しかも、FORK得意のダブルミーニングを活用したラインも魅せ、会場は一気にFORK側に傾いた。「ああ、これはFORKがこのままいくやつか……SIMON JAPもっと観ていたかった……」と思ってしまう。
しかし、2バース目でSIMON JAPが覚醒した。FORKのドロップした「トレンド」のワードを拾い、「それがトレンド?俺と揉めんの?モーメント、もう面倒、超面倒だよ」というラインを展開した。SIMON JAPは先攻だったので、FORKが2バース目で盛り返しにかかるのだけど、それでも取り戻せず、なんと5:0のクリティカルでSIMON JAPが勝利。「俺と揉めんの?」というSIMON JAPらしさ全開のライムがバトルを一発で決めた。
SIMON JAPvsACE|フリースタイルダンジョン
FORKを下したSIMON JAP。次に迎え撃ったのは、ACEだった。最近、調子が下り坂にある様子のACE。ACE自身のラップが悪いというよりは、ライミングを重ねても観客に受けないという現象が起きているせいで、調子が良くないように見えている。理由はおそらく、聴き取りづらい部分にあるのではないかと思う。
相手の言葉も拾いながらACEらしいワードも織り交ぜているので、めちゃくちゃ良い韻を踏んでいるんだけど、声質や声の張り上げ方といった観客に聴かせる部分が良くないせいで、伝わっていない。多分、観客との一体感が強い小さな会場だったら、めちゃくちゃ沸かせられるMCだと思うんだけど、あのだだっ広い会場は相性が悪いのではないだろか。
今回のSIMON JAP戦、ACEはどのように戦うのか?また、下り坂にある調子を本調子まで取り戻せるのか?
1ラウンド|SIMON JAPが強い!
先攻からいつも通りにかますACE。かなりハイペースで韻を踏みながらSIMON JAPを攻め立てたけど、やはり会場にはその韻が伝わっていない。しかも、SIMON JAPは余白を十分にとりながら分かりやすく韻を踏むので、会場が上がりやすい。対照的にACEの分かりづらさが際立ってしまっていた。
SIMON JAPの「逆ナンパ、ギャルナンパ、ギャグラッパー」というライミングも鮮やかだったので、これはクリティカルでSIMON JAPかと思われたが、リリーさんストップで4:1。勝負は第2ラウンドまで持ち越された。
2ラウンド|ACE……何も悪くない
先攻からかますSIMON JAP。個人的にめっちゃ食らったのが「なめんじゃねえぞチャレンジャー、俺はお前を食う野犬だ」のライン。野犬というワード自体がSIMON JAPにめちゃくちゃ映えるし格好良いので、ここはかなり食らってしまった。
対するACE、やっぱり細かいライムは上手だし畳みかける様は本当に格好良いのだけど、微妙にずれているせいかそれが会場に伝わりきっていない……。特に印象がないまま2バース目も終わってしまった。結果は4:1でSIMON JAPが勝利。「ACE上がらない現象」を解決するためには、この微妙なずれを直すしかないのかもしれない。
SIMON JAPvs崇勲|フリースタイルダンジョン
ACEを倒されてしまった2代目モンスター。次に登場したのは崇勲だった。前々回の放送ではふぁんくを倒し、調子を取り戻しているかのように見える崇勲。しかし、バトル前のコメントでは「怖くないかどうかでいえば怖い」と言っていて、ちょっと弱気に見えた。
1ラウンド|クリティカルでSIMON JAP
崇勲はどことなく、「何もいうことがないけどとりあえずラップしている感」がでていて、パッとしない印象だった。もともと、何かを言われたらそれをユーモラスにはじき返すスタイルなので、先攻では特に言えることがないんだろう。しかも、SIMON JAPのように思い切りHIPHOPな人が相手では、特にディスところもない。熱量が上がらないまま2バースとも蹴り終えてしまった。
それを受けたSIMON JAPは2バース目で「KOK優勝したとき、まじでかっけえと思った崇勲はどこにいったんだよ!?戻ってこい!!」と痛烈かつバイブス満タンなディスを展開。これには会場も私も同意で、「SIMON JAPの言う通り、あの頃の崇勲がもう一度観たい……!」と思わされてしまった。
もちろん、クリティカルでSIMON JAPが勝利。バトル後に崇勲は「そうすね、先攻はずっと悩んでるんですけど」とコメント。軽はずみなディスや言葉の大切さを理解している崇勲だからこそ、バトルにおいても安直に下手なことは言いたくないだと思う。その姿勢はめっちゃ格好良いのだけど、バトルはディスが前提のものであって、それがなければやらされてる感が出てしまう。崇勲のようにセルフボースが少ないMCは、先攻だととてもやりづらいのかもしれない。
フリースタイルダンジョン|次回、SIMON JAPvs輪入道!
次回のフリースタイルダンジョンでは、輪入道が登場!互いに強面のMCとして名をはせる2人が、どのようにぶつかるのか?個人的には、SIMON JAPが怖い先輩のようになってディスをかまし、それを少し頭の良いヤンキーの後輩である輪入道がスキルでいなすみたいな展開になりそうな気がしている。ただ、ここまできたらSIMON JAPvs般若という超レアなバトルも観てみたいので、来週のフリースタイルダンジョンから目が離せない。
前回のフリースタイルダンジョンはこちら
SIMON JAPの音源
SIMON JAPが優勝したMURDERGP2017の楽曲はこちら。詳しくは私も分からないのだけど、音源中心のバトルだそうなので、クオリティの高いHIPHOPが聴けるはず。
悪魔の生贄 (Murder GP 2017) [Explicit]
- アーティスト: Simon Jap
- 出版社/メーカー: WREP Recordings
- 発売日: 2017/09/16
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る