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25歳のフリーター日誌。転職活動で見えてきた自分の本質

25歳のフリーター|転職活動中

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7月の下旬から転職活動をしている。今の仕事を続けながら活動しているので、仕事が終わった後に、面接を受けたりや書類作成をしたりといった感じだ。勤務時間はフルタイムではなく基本的に16:30上がりでシフトを提出しているため、実働時間はおよそ6時間。面接があれば、午前中に上がることもある。ここまでシフトに融通を利かせてくれるところも少ないだろう。転職活動に理解を示してくれる職場環境に、感謝するばかりだ。

職歴4社のフリーターが転職するのは難しい

しかし、それとは裏腹に私の転職活動はうまくいっていない。その理由は大きく分けて2つだと思っている。

1つは、職務経歴書が汚いこと。ここでいう汚さとは、年齢の割に転職回数が多いことを指している。私の経験社数は、アルバイトを含め3年半で4社。半年以下で退職しているところが2つあり、1年半以上働いていた会社がない。いわゆる「ジョブホッパー」と呼ばれるものだ。職務経歴書は転職サイトに登録しているため、応募先の企業はそれを見て面接をするか否かを決める。私の職務経歴書だと、転職回数の多さゆえに通過率が非常に悪い。40社くらい応募して、面接なこぎつけたのはわずか5社。通過率は、たったの12.5%だ。

2つ目の理由は、私自身、なぜ転職をしたいのかが明確に決まっていないこと。細かい内容については後述するので、それによってなぜ転職活動がうまくいかないことになるのかを説明する。先ほど、職務経歴書の通過率は12.5%であり非常に良くないと伝えたが、一応面接まではいっているわけだ。しかし、二次面接に進んだことがない。なぜ進めないのかというと、2つ目の理由である、転職の理由が明確でないからである。企業が「職務経歴書はアレだけど、一応面接をしてみるか」とせっかく時間をくれたとしても、面接の場で転職の理由がしっかりと答えられないため、「コイツはなぜウチに転職したいのかが分からない。こんなヤツは採用したところですぐ辞めるだろう」と思われてしまっているのだ。

IT業界は比較的寛容だが倍率が高い

私が応募する求人は、IT業界であることが多い。希望している職種が、WEBに関するものだからだろう。たまに不動産業界に応募することもあるが、ほとんどの求人はIT業界のものだ。IT業界は革新性の高い業界ということもあって、経歴や学歴などのステータスに加えて、人柄やその人自身の可能性で採用の可否を判断する傾向が強い。従来のイメージに捉われないために、視野を広く取っているのだろう。そのため、職歴に対し、ほかの業界に比べて寛容というか、それだけで落とされることは少ない。しかし、IT業界は志望する人が多い割に席数が少ないため、倍率が高い。また、実力主義の業界なので、スキル面で誇れるものがないと評価をしてもらえない。だから、職務経歴の汚さを多めに見てくれるとしてもそもそものハードルが高いので楽な道ではない。

転職エージェントを使うのは大いにアリ

私の転職活動は、2つの転職サイトと2人の転職エージェントを使って進められている。それぞれに役割があって、転職サイトは求人を探すために2人のエージェントは自己分析のために、といったように使い分けている。これ以上増やすとこんがらかってしまうので、サイトもエージェントもこれ以上は増やさない。転職エージェントは初めて利用したのだけど、これは使ったほうがいいと思った。その理由は2つである。1つ目は、自己分析をより精度高く進められること。自分一人で自己分析を進めると、客観的な視点が持ちづらい。そのため、自己PRや志望動機などを作るとき、粗が出てしまうのだ。面接で粗を突かれてしまうと予想外ゆえに答えられないので、できる限り粗は作りたくない。エージェントは、その粗を埋める手伝いをしてくれる。いわば、作ったものに粗がないかを確認してくれる「壁打ち相手」のようなものだ。エージェントが自己PRや志望動機を考えてくれるわけではなく、客観的な視点から粗を埋めるお手伝いをしてくれるだけなんだけど、これが非常に有効。職務経歴書や履歴書の出来が、まるで違ってくる。自分一人で作ったものより、エージェントに壁打ちしたもののほうが選考の通過率や面接の手ごたえがよい。

25歳のフリーター|転職活動で見えてきた自分の本質

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ここまで読んでもらえれば分かると思うが、割と本気で転職活動をしている。すでに40社近く応募しているし、面接もいくつかやってきた。転職活動を深めていくと、「自分の本質」的なものが見えてくる。転職は毎日働く場所を変えることであり、自分の人生において重要なイベントだ。軽々しく決められるものではないため、「本当に自分が望んでいることとは?」という自分との対話を嫌というほどやっていく。これまでの自分を振り返ることはもちろん、今後どうなっていきたいのかまで深堀していくのだ。

逃げの転職を繰り返してきた

そうやって「自分の本質」と向き合ってみると、今まで私は「逃げの転職」を繰り返してきたんだなと思う。逃げの転職とは、その会社で働くのが嫌だから転職する、というネガティヴな転職のことだ。何かをやりたいからではなく、その場から逃げたくて転職してしまうこと。過去、さまざまな理由で逃げの転職を繰り返してきた。上司が合わないから、事業内容に共感できないから、正当に評価をしてもらえないから。

不条理や理不尽を我慢できないから

なぜ逃げの転職を繰り返してしまうのか。それは、私が不条理や理不尽を我慢できないからだ。上司がパワハラをしてくる、消費者を騙して商品を売っている、正社員登用を引き延ばしにされる。これらに対して私は、「悪いのは社会、俺は正しい」と考え、受け入れることを拒否してきた。その結果が、25歳で4社の職務経歴。「どう考えても向こうが悪い。なんで俺が我慢しなければならないんだ」と思ってしまうせいで、少しでも会社側に不満があると、我慢できずに辞めてしまう。

繰り返さないためには覚悟が必要

逃げの転職を繰り返さないために必要なものは、覚悟なのだと思う。友人や上司、エージェントからさまざまなアドバイスをもらったけど、みんなが同じようなことを言っていた。どのような会社にいても、ある程度の不条理や理不尽は生まれてしまう。正義と悪で考えてみると、確かに不条理や理不尽というのは許せるものではない「悪」かもしれない。仕事をしていれば、ユーザーに寄り添っていないサービスや気分で仕事をする上司など、選り分ければ悪に分類されるようなものに遭遇する機会も多いだろう。しかし、それらは基本的にどうしようもないものだ。自分がコントロールできるようなものではなく、変えようと思っても変えられないことが多い。しかも、先ほども話したように、どのような環境においてもこういった悪は必ず存在する。そのため、この悪に囚われてしまうと、たとえどんなに理想的な会社にいっても苦しい思いをすることになる。

行動の軸を自分に置く=覚悟

自分の行動の軸を会社においてしまうと、会社のせいにしてしまう。自分の行動の軸を会社ではなく自分の中に持ち、この軸さえ守れるなら多少の悪は仕方がないと腹を決めること。自分の行動は、自分が決める。この覚悟がなければ、逃げの転職というのはずっと繰り返されてしまうのかもしれない。私自身の人生を振り返ってみてそう思う。場所のせいにして「ここではないどこか」なんてものを探しても、一生見つからない。

生きるために仕事をするのではない

仕事をする理由とは何なのだろうか? 今までは、生きるために働くと思っていた。もちろん生きるために仕事は必要だけど、生きられるならどんな仕事でもいいのか?という問いには、多くの人間がNOと答えるだろう。生存欲求が満たされるのはもはや当然のことであり、さらに上の段階、自己実現や承認欲求などを満たすために仕事をする人がほとんどのはずだ。つまり仕事は、「どう生きるか」を実現するためにあるものなのだろう。

環境のせいにせず、自分の軸で行動を選択し続けること。少し嫌なことがあっても、「社会とはそういうものなんだ」と考え、その中で自分がどう在りたいのかを追求すること。逃げの転職を繰り返さないためには、こういった覚悟が必要なのだと思う。

私にも、自己実現の欲求はある。まだ明瞭になっていないけど、実現したい未来があることは間違いない。そのために、転職をする必要がある。そして、その未来のために覚悟を決めなければいけない。もうずっと逃げ続けてきた。「悪いのは社会のほうだ。俺はずっと正しく在り続けてきた」といって、自分に優しい道を選んできた。結局、「自分の領域を侵されたくない」という自己防衛から湧き上がってくる感情なのだろう。自分の幸福を他人に依存する奴は嫌いだ、そう言い続けてきた。なのに、私は私の欲求が満たされるか否かを、環境に依存してしまっていた。自分には何の問題もない、環境さえ変わればすべてが解決する、そう思っていた。でも、そんなことはきっとあり得ない。たとえどんなにいい環境に身を置いたとしても、環境に依存している奴は一生満たされることがないんだと思う。反面、環境に依存せず、自分の軸をもって行動をしている奴は、どんな環境であれ自分の力で道を切り開いていける。そんな強い人間になれるのかどうかは分からないが、ならない限り私は同じことを繰り返すのだろう。

25歳のフリーター|転職活動は上手くいくのだろうか

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転職活動が成功するかどうか、正直に言ってとても不安だ。でも、それは自分次第であって、運や他人によって大きく左右されるものじゃない。それに、何をもって成功というのかも曖昧だ。「理想的な会社から内定をもらえたら成功!」で間違いないのかもしれない。しかし、大切なのは転職をしたあと、その会社でどのように働くのか、である。どのような会社を選択したとしても、選んだ道を正解にする覚悟がなければ、結果として今回の転職活動は失敗と言えるだろう。成功の基準は、会社ではなく自分側にある。

今回の記事は、備忘録のようなものだ。転職活動を通じて発見した自分の本質と、それに対しどうやって向き合えば良いのか?という問いに対する答えを、忘れないように記録しておきたかった。

記録して思ったことは、こういった学びを知識として理解するのは簡単だけど、行動に反映させるのは難しいということ。思っているだけなら誰でもできるというのと同じで、行動に反映させられなければ意味がない。

私は、考え過ぎてしまい動けなくなることが多い。心配事の9割は起こらないと言われている。この説はあまり信用していないが、確かにと頷けなくもない。考えても仕方ないことは多い。